目次のページへ
99/7/28(水)ヒルアヴェ夏休みスペシャル
「学校って何だ?パート2」
15時台テーマ [21世紀の学校教育に向けて]
15−1
15−2
15−3
15−4
15−5
15−1
なめた格好 人間性 女子高生の格好 センスの問題 我慢
【キーン コーン カーン コーン】
- もこさんのcall
〈ヒルサイド・アヴェニュー夏休みスペシャル 「学校って何だ?パート2」〉
- もこ:
- さぁ、時刻は午後3時を38秒回ったところです。水曜日のヒルサイド・アヴェニュー、ご案内の小川もこですよ。
ここから聞き始めた三重県、愛知県、岐阜県、そして一部滋賀県の皆さん(笑)こんにちは。
今日は夏休み特別企画ということで、スペシャル・アヴェニューです。「学校って何だ?パート2」ということで、主に学校の先生の立場から、学校のここが良くない・こういう風に変えるべきというお話を えー、盛り上げて、やっ
ているところです。今日のスペシャル・ゲストは、なんと栃木県宇都宮市の方小学校ので先生をしていらっしゃる永山彦三郎先生。(パチパチパチ)いらっしゃいませ。ようこそお越し下さいました。
- 永山:
- (笑)こんにちは。
- もこ:
- ま、いろ〜んな意見が出まして、先生もそこまで言うつもりはなかったのに、、、と言いつつ、ちょっとね、あのぉぉご意見を言っていただいたりして。
- 永山:
- はい
- もこ:
- でー、今日は生徒にも親にも教師にも上司にもみんなに黙って来たとおっしゃってましたが、とうとう来ました!
【いま、私は先生のラジオを聞いてます。せんせ、カッチョイー!これはウソです。私は先生がウチの小学校に来たとき、名前聞いて、はっきり言って「オヤジかな?」と思ったけど、見てみるとビックリ。少し怖そうだなと思ったら、すごく優しくて、勉強もよく出来るようになりました。先生の「1ミリの女」、、、ラジオで話して下さーい。】
怪談ですね、、、明日のコーナーにいたしましょ。(笑)
いろいろ書いてありますけど、
【先生緊張してはダメ!学校の先生として、リラックス、ファイト!】
ふふふ、わかりますか?
- 永山:
- ありがとうございます、あたたかいお言葉。
- もこ:
- お名前、カナコちゃん。カナコちゃんからいただいてますよ。5年2組のカナコちゃんからですよ、、。そんな、応援メッセージも来ておりますがね、先ほど、そうそう!先生がね、
【今時の女子高生の格好、『なめた格好』とおっしゃってましたが、一言言いたくてファクシミリします。私はそうは
思いません。あれは一種の流行に過ぎませんと思ってます。私は30歳になる社会人ですが、17,8の頃はスカートを足首まで長くして、はいてました。ツッパリ、、、、古いですが、ツッパリ達がはじめたことが次第に流行になったんです。パーマをかけることもそうです。私はツッパリではありませんでした。服装は関係ありません。意味ありません。それぞれ「人間性」です。テレビで東京の女子高生、渋谷などにいるのを見たことがあります。すごいですねぇ。他人に迷惑をかけるような女子高生がテレビに出たりすると「みんなそうなのかな?」と思ってしまいますが、あれは一部の子達だと思います。30過ぎて思いました。高校生はまだ子どもです。それも、今時の子ども達は、人間教育の出来ていない大人達に育てられた子ども達です。私の近所の幼稚園の前の道は、車で両側びっしりです。歩道の上にも車が止めてあります。そういう大人達に育てられているんです。高校生とか中学生のレベルではありませ
ん。もっと根本的なところから見直して欲しい。先生と呼ばれる皆さん、失礼しました。】
ていただいているんですが、、、何か一言、ございますかっ?
- 永山:
- んーあのー、そうですね、あのぉ、女子高生の格好、、、、あれは、結局善悪の問題じゃないと思いますね、確かに。
- もこ:
- んっんっ
- 永山:
- センスの問題だと思います。
- もこ:
- (笑う!)そこまで言うっっっっっっっ、、、、、
- 永山:
- いえいえいえ、だからぁ、嫌いとか好きで判断すればいいかなぁと言うところだと思います。
- もこ:
- (まだ笑い気味)なっるほどねぇ、、、、わかりました。
こちら、なるせさんから
【今、河上亮一さんの書いた『学校崩壊』という本を読んでいます。
その中で著者は、「最近の子どもの特徴の一つに、つらいことがあった時に、我慢することが非常に少なくなった」と述べておられます。
以前は我慢を強いることもしつけの一環であり、それをしていない家庭教育が問題だと思ってました。
今でもそれは思ってますが、それだけでなく、子どもの体力が落ちたことも大きな原因ではなかろうかと思います。】
あの、「我慢」ってのはどうですかね?
- 永山:
- んー、なにをもって「我慢」っていう風にするかっていうことがぁ、いまちょっと揺れているんじゃないかって風に思います。
- もこ:
- はぁぁぁぁぁ
- 永山:
- 例えば、50分なり45分の授業を黙って静かに背筋を伸ばして聞くっていうことが、果たして本当に意味のある我慢かっていうところを考えると、、、、、
- もこ:
- さっき寺島先生のでね、それはぁ、あの、黙って聞いてるようでいて、ただ実はクールで冷めてて、ただ無関心になってるだけ、、、わかんないですよね、、、、両刃の、、
- 永山:
- そうですねぇ、例えばアメリカの会議なんていうとぉ、よく言われるのはぁ、最初はみんな座ってんだけどぉ、そのうちだんだん、コーヒーとか取りに行ったりして、あのー壁際で聞いたりとかぁ、そう言うことも許される、、、、
- もこ:
- さぁ、皆さんはどのように思われるでしょうか?
あなたの思う「学校って何だ?」、、、学校って何だ、ここが変、ここはもっと正していきたいということ、なーんでも書いてお送り下さい。
東京03-3288-8955、東京03-3288-8955まで。インターネット参加の方は、www.jfn.co.jpへぇー、こちら、JFNのホームページから小川もこのホームページ、伝言板にどんどん書き込んでみて下さい。
既にね、たくさんの意見が書き込まれています。あなたのご意見もどうぞ。
さらには、「あたしはちょっと、電話で喋ってみたいわ!」「もの申すわ!」っていう方は、電話番号も、FAXの方はどこかに書いて下さると嬉しいです。
さぁ、このあと、後1時間弱ですが、先生ひとつ、どんなお話の展開になりますか、宜しくお願いいたします。
- 永山:
- はい、宜しくお願いいたします。
|
トップへ戻る
15−2
学級崩壊 イジメ 不登校 愛情 校内暴力 学校システム 文部省
教科教室方式(福島県三春中学校) バリアフリー(千葉県打瀬小学校)
チーム・ティーチング 自主性 絶対評価 相対評価
- もこさんのcall
〈ヒルサイド・アヴェニュー夏休みスペシャル「学校って何だ?パート2」〉
- 【取材テープ】:
- 「学校、大好き! エヘッ」(男子学生の声)
- もこ:
- 「学校、大好き!」の後に「エヘッ」って笑ったのが、ホントカヨっていう感じですがね。(笑) ま、いろんな意見が届いています。ほくとななせさんは
【私には小学校3年生と小学校2年生の子どもが居ます。
他のお母様方はどう思っていらっしゃるか分かりませんが、わが子の通う小学校は、素敵なところだと思います。
担任の先生にも恵まれていると思います。
全くタイプの違う先生ですが、それぞれに、頼もしい教育方針を持っていらっしゃると思います。先生も親も完璧な人なんて居ないですから。
お互いに歩み寄って努力することが大切なんじゃないでしょうか。小学校2年生の娘の入学直後の授業参観に行って驚きました。
あまりのにぎやかさ。授業になってない。
今思うと、あれが「学級崩壊」というものだったのかと。先日の個人懇談で担任の先生と笑いました。
今は だいぶ 子ども達も成長し、きちんと授業が進んでいるようです。
先生の苦労がうかがえます。
長所は短所に成り得るし、短所は長所にも成り得る、、、と、小学校3年生の担任の先生の話を聞いたとき、なんと余裕のある気持ちで子ども達をみてくれているんだろうって、嬉しくなりました。】
どうでしょう?
- 永山:
- んー、とてもいい話ですね。
- もこ:
- ねぇぇ、ほんとにねぇ。なんか、勇気が出てきますよね、先生として。
- 永山:
- はい。
- もこ:
- テリオットさんから
【私32歳です。
「学校って何だ?」ですか。
今って、そんなに学校が崩壊してるのかと、びっくりすることばかりです。
私の時代にも、イジメもあり、不登校もありました。
でも、私の通っていた中学校の先生は、一人一人にきちんと対応してました。
私たち生徒も不登校の子のうちに迎えに行ったりなどしてました。】
ま、これもね、あのぉー、ほんとに一番、最良の方法なのかどうかっていう部分もありますけどね。えー、
【好きな先生もいたし、嫌いな先生もいました。
でも、どの先生も愛情を持って私たちに接してくれてたような気がします。
皆さんのお話聞いてると、先生に愛情を感じることが出来ません。確かにみんながみんなそういう先生とは思いませんが、そういう風に生徒に愛情を持って接している先生が少なくなっているような気がしてなりません。
私のうちの隣には、中学校の先生が住んでます。
が、その方は、こちらから挨拶しても、挨拶一つ返してくれません。
そのことは、私にとってどうでもいいことなんですが、こういう先生から教えられる生徒は不幸なのかなぁって、思ったりします。
今日は先生のことばかり書いてしまいましたが、親にも色々責任あると思います。】
、、、とありまして、、、
- 永山:
- 僕もね、あのぉ、20年前から学校って基本的には変わっていないと思いますね。
- もこ:
- あ、基本的には
- 永山:
- うん、変わってない。
ま、昔も学級崩壊あったと思うし、イジメもあったと思うし、ま、いろいろ問題は沢山あったと思います。
校内暴力もあったし。
で、今、どうしてじゃぁ、みんな、なんで学校についてこんなに議論をしあっているかというと、あのぉ、やっぱり社会全体が、なんかもう、ある種、今までの学校システムを捨てざるを得ないような、なんてぇかなぁ「節目」に来てるっていうか、そういう感じがすごくして。
で、これはあのぉ文部省もそうなんですよ、実を言うと。
文部省が今バンバン出している色々な施策っていうのは、あのぉ、はっきり言って今までの学校を否定するような事柄が非常に多いんですね。
で、それを現場の方が逆に防波堤となって今までの学校を守ってるっていうか、そういう風な図式があって。だから、今はやっぱりみんなで、親も含めて話し合って、議論をしあう、、、、それが大切かなって風に思いますけど。
- もこ:
- そうですねぇ。
また、新しい試みをしている学校もありまして、先生の本の中でも触れられている、例えば、福島県の三春(みはる)の小学校、中学校ってのは、どういうことしているんでしょう?
- 永山:
- うん、ここはですねぇ、特に中学校はですねぇ、教科教室方式というのをとっていまして。これはあのぉ、要するに普通の中学校ですと、授業って言うのは、回転寿司のように1時間目が歴史だったら2時間目が数学で3時間目が国語っていう風に決まった授業を受けるわけですけれども、ここでやられているのは、自分でカリキュラムを組んで自分でその教室に受けに行くと、、、
- もこ:
- 大学みたいですね。
- 永山:
- そうですね。若干そういう風なシステムに近いと思いますけれど。
ま、そういうことを実践している学校ですね。
- もこ:
- へぇぇ、ま、新しい方法ですよね。
結構モデルケースにもなっているんでしょうか?
- 永山:
- ええ。割と注目されていると思います。
- もこ:
- それからもう一つ。
これは千葉の方なんですけれど、打瀬(うたせ)小学校というところ。
これはどんなことしてるんですか?
- 永山:
- えっと、これはあのぉ、バリアフリーな学校っていうのを目指してまして、ま、今から2,3年ほど前に開校したんですけれども。
学校の建物自体が学校らしくない。
- もこ:
- へぇ?
- 永山:
- でも、もこさん、学校っていうとどういう風なイメージがありますか?
- もこ:
- まぁ、なんか「檻」って表現している人もいましたけど、、なんかやっぱり、あのぉ、暗くて、なんか薄暗いイメージはありますねぇ、どっかにねぇ。
- 永山:
- そうですよねぇ。で、なんか3,4階建てのコンクリートの校舎。
で、南側に広い校庭、、、みたいな感じですよね。、、、、(打瀬小学校は)そういう感じでは全然ない。
- もこ:
- はぁ。
- 永山:
- で、あのぉ、、壁もない。
- もこ:
- はぁ。
- 永山:
- あ、壁じゃない。すいません。「塀」も無い。(笑)
- もこ:
- ふふ、、、、壁がなかったら、それは青空小学校。
(笑)はい。
- 永山:
- 塀が無くて、人が自由に出入りできるように出来ているっていうか。
- もこ:
- へぇぇぇぇ〜
- 永山:
- そこはまぁ、校則みたいなものもないし、あのぉだいたい「チーム・ティーチング」で、要するに、担任制も緩やかな担任制っていうことをやっている学校です。
- もこ:
- そうすると、やっぱり小学生にも自主性が芽生えて来るんですか?
- 永山:
- うん、、、そこの先生はそういう風に言ってますけれども。
- もこ:
- なるほどねぇ、、、いや今ね、二つの例を挙げて貰いましたが、さぁ、それでは、この後いよいよですね、これから先生になろうという、まさに学校の先生の「卵」達に登場して頂きましてですね、彼らにとって、、、どうなんでしょう、今バラ色の未来としての教育っていう、自分たちが選ぼうとしているものが、バラ色の未来なのか、それともそうじゃないのか、そんな部分を先生も交えて、ちょっと語り合っていけたらなと思うんですが。
如何でございましょうか。
- 永山:
- はい。
(笑)何にもアドバイスは出来ないと思いますが。
- もこ:
- いやいやいいですよ(笑)
お互いに言いたいことを言い合って参りたいと思います。
こちら、シノラーさんからも
【もこさん、私は今回生まれて初めて通知票を書きました。
講師なんですが。受け取る子ども達の顔は複雑そのもの。責任の重さを感じました。
因みに私は、新潟県中頸城郡の小学校です。
そして、絶対評価なんです。相対評価でなくて良いと聞いたときとっても嬉しかった。】
あー、これも又新しい方法かも知れませんね。
- 永山:
- うん、そうですね。
- もこ:
- そっかー、、、、まだまだ「うちの方はこんなことやってるよー」なんてことがあったら教えて下さいね。
では、永山先生が選んだこの曲、山下達郎「サーカス・タウン」
(♪ サーカス・タウン/山下達郎)
|
トップへ戻る
15−3
教育実習 恩師 恩返し 自分の生きる道 登校拒否 学校が嫌い 授業が面白い
マイナスな面 本音 協調性 「金八先生」 仲間意識 マス=コミ 学校崩壊 学級崩壊
21世紀の先生 新しい風 子ども達に好かれる先生 受験科目以外 感受性 若い血
複数担任制 きめ細かな指導
- もこ:
- さぁー、新たにお二人入って頂きました。
今、学生さんですね。
カンノ・ヤスヒロさん、玉川学園大学の3年生。
いらっしゃ〜い!(拍手)
- カンノ:
- 宜しくお願いします。
- もこ:
- 何の先生になりたい?
- カンノ:
- 小学校の先生です。
- もこ:
- 小学校の先生。
フシミ・ミネさんは、城西大学の4年生。
いらっしゃ〜い!(拍手)
- フシミ:
- 宜しくお願いします。
- もこ:
- 何の先生になりたい?
- フシミ:
- えーと、中学と高校の社会科です。
- もこ:
- 社会科は何ですか?
- フシミ:
- えー、高校は公民ですから、現代社会です。
- もこ:
- 「現代社会」
さぁ〜、ま、4年生ということでフシミさんは教育実習済ませているんですがね。
さ、お二人の夢とか希望とか現実もね、伺って参りましょう。
宜しくお願いいたします。
- カンノ・フシミ:
- 宜しくお願いします。
- 【取材テープ】:
「友達は好きだけど、学校は嫌い!」(女子学生の声)
もこさんのcall
〈ヒルサイド・アヴェニュー夏休みスペシャル 「学校って何だ?パート2」〉
- もこ:
- さぁ、夏休み特別企画と言うことで、これからの時間は、お二人の学生さんも交えて、いろいろ、伺って参りたいと思います。
改めましてご紹介いたしましょう。えー、玉川学園大学3年生のカンノ・ヤスヒロさんは、文学部教育学科で、まぁ、初等教育について勉強している、、、と。
- カンノ:
- そうです。
初等教育コースってぇのがありましてぇ、その中で勉強して居るんですけれどもぉ、、
- もこ:
- そこを出るとどういった資格が取れるんですか?
- カンノ:
- ま、そこ、初等教育コースを出れば、小学校の先生の免許が与えられるんですけれども。
ま、それから、ま、僕も幼稚園の教員になる免許を平行してとっているんで、そういうことも出来ますし。
- もこ:
- 「保父」さんですね。
- カンノ:
- そうですね。
中学校の先生も平行してとれるんですけれども、あとは頑張り次第。
- もこ:
- 頑張り次第で?
- カンノ:
- そうですねぇ、、、、、
- もこ :
- 全部とろうと思っていますか?
- カンノ:
- 僕は二つで目一杯です。
- もこ:
- ふたつ、、、「幼稚園」と「小学校」でねぇ。
- カンノ:
- そうです。
- もこ:
- えー、どうしてそういう道を選ぼうと思いました?
- カンノ:
- 先生になりたいわけですか?
よくある話なんですけれども、「恩師」っていう人が何人かいまして、その人に「人生」、、、ま、おっきいですけれども、自分の生きる道を変えて貰ったということがあるんで、恩返しって言うのもあれなんですけれども、、
- もこ:
- え? どんな風に変えて貰ったの?
- カンノ:
- そうですねぇ、、、僕は登校拒否、自分では自主的な登校拒否って呼んでいるんですけれども、、、学校が嫌いだったんですね。
それで、、、まぁ、先生に会いまして、その先生が色々な働きかけをしてくれて、まぁ、それから「内向的」だったのが、「外向的」にどんどん変わっていったり、外国に興味を持ったり、、、、ま、今の自分があるんで。
その先生にはなかなかお礼が出来ないんで、違った形でお礼が出来ればなぁって。
- もこ:
- すごいねぇ、、、その先生は何年生の時に会ったんですか?
- カンノ:
- その先生は、、、一番最後は中学3年生の高校進学の時に一番影響が強かったんですけれども。
- もこ:
- はあ、、、、そっかぁ。
いや、永山先生もね、真っ黒に日焼けしたサーファーだってこと、ご紹介したんですが。
カンノ君も黒く日焼けして、肩幅もがっちりしてね。
なんか、ナイス・ガイですよ!
なんか運動もやってんのかな?
- カンノ:
- いや、運動はあのぉ学校の体育の時間とかなんですけれども。
僕は旅行が好きなんで「旅行焼け」ですね、全部。
- もこ:
- 「旅行焼け」!?(笑)
どこで焼いて来ました?
- カンノ:
- 全部、あのぉアジアがずぅっと好きなんで、貧困国をずーっと回って、、、
- もこ:
- へぇ、、、なんか、聞けば聞くほどカンノ君って、なんかぁ、やたら格好良過ぎません?(笑)
まぁ、そうですか、わかりました。
で、一方フシミ・ミネさんは、どうして学校の先生になろうと思いました?
- フシミ:
- えーっと、あのぉ、高校の時に、あーのぉ世界史の先生の授業が面白くって。すごく体系的な感じで、初めて授業が面白いなと、、、(笑)、、、、思ったんですけれども。
- もこ:
- あるあるある!
- フシミ:
- えー、それでぇ、それから後はですねぇ、あのぉやっぱ、小さいときから「先生」というものに憧れてて、あのぉピアノの先生ですとか、習字の先生、習い事関係、自分がやっていましたから、そういうのもありますし。
それから、中学校とか高校の時、私もそんなに学校が好きではなく、やっぱり授業ががつまんなかったから、勉強も好きじゃないし、だから、あの、なんていうのかな、そういうマイナスな面っていうのを知っているから、そういうところをもっと考慮できる先生がいればいいなーと思って、そういう先生になりたいなと思っています。
- もこ:
- 二人とも、なんか、ただ輝く夢や希望だけじゃなくて、自分で一旦そのどん底気分を経験しているからこその、、ねぇ、、、
どうです? 今、この、このご時世にですよ、「学校の先生」になろうと思ってくれるだけでも、私なんか嬉しいと思っちゃうんですけれども。
- 永山:
- うん、頼もしいなと思います。
- もこ:
- 頼もしいですよねぇ。
やぁ、、、、で、永山先生と、さっきね、色々話をしてまして、結構ね、先生ってのも実はね、まぁ二人は夢をいっぱい抱いて、今ね(全員笑)、あのぉなろうと思っているのに、それをね、うち砕くようでなんでございますが、結構、、、
あのぉ大変なこと、疲れるようなことが多すぎるんだよということを申し上げておりました。
- 永山:
- そうですね。
- 一同 :
- (頷き声)
- もこ:
- で、こちらね、エス・オーの妻さんからも頂いているんですが。
【私は、都市の中学校を3年間、結婚して田舎に来てから養護学校の中学校、高校を7年間、そして中学校に勤めて2年目になります。
都市の中学校の3年間は、大学を卒業してすぐでしたので、文字通り無我夢中でした。生徒と一緒に私も教師としても勉強していたような時期でした。
養護学校では教科を教えると言うよりは、保育園の先生に近いような状況でしたが、彼らには本音しかないので、ある意味、気持ち的には楽だったと思います。本音には本音でぶつかるしか無かったからだと思います。
仕事自体も子どもが行方不明になったとき以外は残業もあまりありませんでした。】
ふふ、そんなことあったんですね。
(笑)大変ですね。
【現在はといえば、様々な生徒を抱えています。
生徒全般に言えることは、自己主張はあまりしないのに、協調性に欠けていると思われる点。
おとなしいのに、まとまりが無い、落ち着きが無い、ということになるでしょうか。
教師の仕事量、確かに多いと思います。
ちっちゃい子どもがいて、保育園の迎えなどがあるので、随分減らしていただいているんですが、それでも学校を出るのは6時以降となることが多いです。
仕事をうちに持ち帰ることも多いです。
幸い主人がうちのことを分担してくれるので助かってますけど。
生徒が居る時間帯は、なるべく生徒に目を向けていたいですから。
でも、「金八先生」のようにはいきませんねぇ。】
、、、、という、最後の、、、どうですか、これを聞かれて。
- フシミ:
- えー、、、、そうですねぇ、、、、やはり、あのぉ、協調性に欠けるですとかぁ、そういうところって、あの、自分たちの
仲間内だけではすごく「仲間意識」っていうのがあるんだけれどもぉ、全体としては、あのぉ、上手くやっていけな
いですとかぁ、そういうところがあるんじゃないのかなぁとは思うんですが。
- もこ:
- フシミさんは、そうそう、教育実習、もう体験したんですよね。
- フシミ:
- はい。
- もこ:
- 何年生のクラス受け持って、どんなことしてきたんですか?
- フシミ:
- えぇっとぉ、現代社会の授業は、あーの、高校一年生だったんですけれども、それであのぉ、自分がホームルームを担当するのは2年生だったんですね。
でもあのぉ、なんていうんでしょ、今結構マス=コミとかで高校生は怖いとか、それから、冷めてるとか、すごくそういうことを言われていたので、やはり教育実習に行くときにもまわりにも「怖いんじゃないの〜」とか、さんざん脅かされまして、冷めてるというとこが一番やっぱり私は怖かったので、こっちが熱くなっているのに「なんで?」ってやっぱ思っちゃうのは嫌だったからぁ、、、、でもぉ、そんなこと全然なくてぇ、すごくみんな可愛くていい子達だったんですよね。
- もこ:
- あっらぁ〜それは良かったわね。
- 永山:
- あのぉ、そうですよ。
- もこ:
- そうですか?
- 永山:
- 現場って、マス=コミでいろいろ言われてますけどね、それほどひどくないと僕は思いますよ。
- もこ:
- 案外ね。
- 永山:
- ま、勿論、単発的にいろいろあるかも知れないけれど、今の子ども達悪いとかぁ、あのぉ、いろいろひどいとか言うけれども、基本的には、あのぉ、どこでも一所懸命先生も頑張ってやっているし、生徒達も頑張ってやってる、、、っていうのは、そんなに変わらない気がしますけれども、はい。
- もこ:
- そうかなぁ、、、、じゃあ、フシミさんは逆に、なんか壁にぶち当たったってことは無かったですか?
- フシミ:
- そうですね、最初コミュニケーションとるときに、やはり、あーの、ドキドキしちゃって、なかなかどういう風に話しかけたらいいのかなぁ、、ってところは戸惑ったんですけれどもぉ、、、、あーのぉ、例えばホームルームの時に早めに行って、ちょっと生徒と話してみたりとか、掃除の時に話してみたりとか。それから授業の時は一番最初の時に、あのー生徒とほんとに近い位置で、教壇ではなく生徒の間を歩きながら、あーのぉ「これどう思う?」とかいろいろ、「・・・だよねぇ」とか言いながら、、、、
- もこ:
- 結構「熱血先生」してますね。
- フシミ:
- (笑)そんな感じでー
- もこ:
- はぁ、、、なるほどね。
カンノ君は、まぁ、来年、あのぉ体験することになるわけですが、、、
- カンノ:
- そうですねぇ。
- もこ:
- 今は、どんな勉強をしているんですか?
- カンノ:
- まぁ、今はぁ、、、ま、現場、、、に近づくことなく、まぁ、「教育論」っていう形で、まず下地を作るっていうことを まぁ、ゼミの中でも授業の中でも心がけてやっているんですけれども。
- もこ:
- うんうんうん。
- カンノ:
- まぁ、、、ま、体験実習っていう形では何回か行っているんですね。ま、それでさっき、あのぉ、、、読んだ、、
- もこ:
- はい、「エス・オーの妻」さん
- カンノ:
- そうですね。それに本気でぶつかる、ま、本気で返すってところが、ま、僕は印象が深いんですけどぉ、、
- もこ:
- なんかね、(カンノ君って)松田優作さんに似てんですよ、雰囲気が。
- 一同 :
- (笑いつつ、同調しつつ、、、)
- もこ:
- なんか、ガツンって、、、カッコイイですよねぇ。この先生にガツンってこられたら、生徒達もガツンっていっちゃいますよねぇ。。。。
なるほど。あ、でも、なんかそのアジアで体験、見聞きした来たことを語るだけでも、結構生徒達はねぇ、目輝かして聞くような気がしますねぇ。ふぅぅぅん、、、
- カンノ:
- んー、そうですねぇ、、、やっぱり、自分自身の体験として、本気でぶつかったとしても、ま、先生にぶつかったときに先生から返ってくるものが少なければ、やっぱ、どんどんひいていっちゃうんですね。やっぱり、出るものがない、、、っていう風に、感じてきちゃうんでぇ。
やっぱり、先生としては、やっぱり引き出しを多くして、どんな対応にも対応できるような魅力ある先生が僕は理想かなぁと思っているんですけれども。
- 永山:
- 素晴らしい。
- もこ:
- いや、でもねぇ、ほんと生徒って見ててねぇ、私も前に言ったかも知れないんだけど、私が教育実習に行ったときに、まぁ話をしますよね、中学2年生だったんだけれどもぉ、あのぉ、「担任の先生のあだ名はあるのかな?」って聞いたら、「ちくわって言いま〜す!」「え?ちくわ?なぁに?顔がちくわっぽいの?」って言ったら「まわりだけで中身無いから」
- 一同 :
はははははははは
- もこ:
「え?」わっ、冷めてる〜って思ったし、でぇ、じゃあ、みんな一応こういう先生なんですけど、よろしくねって言った最初の日に、一番前の女の子が、こう、プスッとして話を聞いてたんだけど、すっくと手を挙げて「せんせー!」って手を挙げるから、「はい、なにかな?」ってったら「せんせ、しょじょ?」
- 一同 :
- ふふふふふふふふ
- もこ:
- いきなりの質問、それでしたからね。「へぇぇ!」ってねぇ。もう目がテンになってしまって、あぁ、この子達は私をこれから2週間どうしたらいいんだろうって思いましたけど、でも、結構いろんなドラマがあってね、やっぱり泣き笑いがその2週間の中にみんなで泣いたり、みんなで怒ったり、みんなで、なんか感動したりってことが、すごいあったんですよ。
だから私は、ま、たった2週間の経験だったから、熱く「いやぁ、良かったわ」って言えるんですけれど、それがねぇ、何年何十年が、、、「生業とする」ってそういうことですからねぇ。
- フシミ:
- そうですねぇ。
- 永山:
- でも、やっぱりねぇ、先生っていい職業だなって思いますよ。
- もこ:
- あら! どういうとこですか?
- 永山:
- うー、、、やっぱり楽しいですね、僕は。
- もこ:
- はぁ
- 永山:
- まぁ、生徒はどう思っているか分かりませんけれど。(笑)
- 一同 :
- (笑)
- もこ:
- カナコちゃんもね、カッコイイって、、一応、、、
- 永山:
- い、いや、、、そっと、、、ということで
- もこ:
- えー、でもそれはやっぱり、自分が教えたり、指導したことによって、生徒が明らかになんか前向きだったり、なんか、こう、良い方向に行ったりするっていう結果が出てくるからですか?
- 永山:
- そう、、、、ってか、教え導くというよりはぁ、、、やっぱり、一緒にこう、、いろいろ考え、、まぁ、やったりすることが楽しいなぁなんて風に思いますけどね。
- もこ:
- ふぅぅぅぅぅぅん
その辺はどうでしょ?
- フシミ:
- そうですね、やっぱりあのー、教師ってのは確かに教える立場だとは思うんですが、やはり、一緒に成長していくっていうのが楽しいだろうなぁとは思いますねぇ。
ですから、私も教師になりたいっていうのが、教える立場になりたいっていうよりは、自分が勉強したいっていうのがあったので、、、はぁい、やっぱりそういうところは、教師の醍醐味じゃないかなと思います。
- もこ:
- そぉっかぁ、、、でも、大変だよぉ、、、、なんか、土日も無いらしいよ。
夏休みだって、あるようで無いらしいよ。
- フシミ:
- そうみたいですね。 あははははははは
- もこ:
- (たたみかけるように)夜だって、10時11時まで毎日ってこともあるらしいよ。それでも平気? ふふふ
- フシミ:
- あはは そうですね、教育実習って2週間でしたから、やはりあの、お互いにいい面しか見せられなかったかなっ
てとこは、あるかと思いますね、やっぱり。だからやっぱ、職業にしたら大変なんだろうな(笑)と思いますねぇ。
- もこ:
- ま、そういうことはね、ま、勿論先生だけじゃなく、どの仕事を選んでも大変な部分はつきまとってきますけれど。
じゃ、今日ね、あのぉ、まぁ、今やっぱりその「学校崩壊」とか「学級崩壊」って言われていて、ほんとにいろんな問題があって、で、特にこれから先生になる人に頑張って貰わなきゃいけない、そういう時期を迎えているわけですが。
21世紀の先生になるわけですよねぇ、二人ともねぇ。
- フシミ:
- えぇ。
- カンノ:
- そうですね。
- もこ:
- で、そういった、ま、意気込みも含めて、こういう風に変えていきたいとか、こうあって欲しいとか、生徒達もこういうことを望む、、っていう、、、、なんでもいいですよ。なんかあったら、、、
- 一同 :
- (譲り合う若者二人、カンノ君とフシミさん・・・)
ははははは
- カンノ:
- じゃ、いいですか?
- もこ:
- はい、カンノ君!
- カンノ:
- そうですねぇ、、、あのぉ、、、一番、、僕は自分自身の体験からしか話せないんですけども。
やっぱり、僕は小学校教員志望なんでぇ、小学校の先生でぇ、例えば一緒にプールには入れないだとかぁ、一緒に遊んでくれない年輩の(一同軽く、笑)先生って言うのは、やっぱり、あのぉ子どもの立場からして寂しかったんですねえ。
やっぱ、そういう担任の先生になると、やっぱ。
だから、ずーっといつも考えているのはぁ、あのぉ、どんどん、新しい風をどんどん送り込んでいって、ま、その結果は、まぁ、例えば経験が無いだとか、そういうところは現場で培っていけばいいものだから、、、んー、子ども達に好かれる、、、親に好かれるじゃなくて、教員に好かれるじゃなくて、子ども達に好かれる先生をもっと文部省さんの方も(一同笑)増やしてっていって貰えればと思うんですが。
- もこ:
- なるほどね、わかりました。(笑)
フシミさんはどうでしょ?
- フシミ:
- えー、そうですねぇ、やっぱり、今、中学・高校って言いますと、あーの、受験科目にばかり、あーのぉ注目するっていうんですか、主要五科目? ですけど、あーのぉそれ以外のもの、例えば「音楽」とか「体育」とか「家庭科」とか。今、なんか家庭科は男の子もやるそうで、なかには「家庭科」だけ授業を受ける男の子も居て、他は全部さぼるとか!(笑)そういう子もいるって聞いたんでぇ、なんていうんですかね、あのぉ受験科目以外?
もうちょっと充実させたりですとかぁ、そういうところで、あの、感受性をもうちょっと育てられたらなぁと思います。はぁい。
- もこ:
- わかりました。
じゃ、そんな夢を持っている二人に、永山先生からアドバイスお願いいたします。
- 永山:
- んー、あのぉねぇ、今話を聞いてて、やっぱ兎に角ね、学校現場には若い血が欲しい、、と。
- もこ:
- 若い血? ドラキュラみたいですね。(笑)
もう、フレッシュな血が欲しい!
- 一同 :
- (笑)
- 永山:
- いや、これほんとなんですよ(笑)
僕ぅ、まぁ、39(歳)ですけどね、まだ若手ですから。
やっぱ、結構、あのぉ年輩の先生も多いですし、、、、っていうことを考えると、ほんとにー、お二人のような先生が学校に来ると、とっても、あのぉ楽しくなるんじゃないかなっていう風に思います。
えぇ。子ども達も喜ぶと思います。
- もこ:
- そうですねぇってことは、じゃあ、これは、暗に年をとった先生は勇退しなさいと?
- 永山:
- いや、そういうことじゃないです。
いえいえ、年輩の先生は年輩の先生ですごくいい、、、あのぉ、、なんてぇかなぁ、力を持ってますねぇ。
やっぱりあのぉ、子ども達をしっかり教育する力はあるのでぇ、そういう先生と若い先生が、あのぉ上手く、こぅ、融合したあのぉ現場になるとすごくいいんじゃないかなと、、、
- もこ:
- なるほどねぇ、、ふぅぅん、、そうですねぇ、、常に、、まぁ両方の立場、両方の見方が出来るということで。
先ほど、あのぉ、、複数担任制ということをおっしゃいましたけど、今、先生はある程度やっぱり過剰な状態なんでしょうか?
- 永山:
- いや、、、
- もこ:
- 足りない?
- 永山:
- んー、、、あのぉ僕は足りないと思いますけどね、、、でも、文部省はそういう風に言ってますけど。
- もこ:
- だから、もしも、そのぉ、文部省がね、多いとして、そう言って教員採用試験にかなり大きな壁を作っているんだとしたら、もっとやっぱり先生を増やして、で、その分、でも、あのぉ「質より量」になっちゃいかんですよ、、、ね、
質は高めていくように努力しつつね。でもなるべく沢山の先生、例えば一つのクラスを3人で持っても良いじゃないですか。
そしたら40人がねぇ、実質十何人に一人の先生ってことになりますからね。
もっともっときめ細かな指導もできるかも知れませんもんね。
やぁ、今日はなんか、すごく、なんか今までだんだんこぅぅ気持ちが落ち込んできて、あっそうかもう問題ばっかりかぁ、、、って(一同、笑)、、思ってたんですけど。なんか二人の登場によって、ちょっとなんかねぇ、、、明るい希望が見えてきたような気がしますね。
じゃあ二人にちょっと餞の、永山先生の選曲、、、これは、「小さな恋のメロディ」のサントラ盤なんですが、この映画お好きなんですか?
- 永山:
- んー、今ぁ、、そうですね、、、カミング・アウトすると、そうです。
- もこ:
- カミング・アウト! 別にカミング・アウト、、、(一同、笑)まぁでもねぇ、、、やっぱり我々世代は一番最初に、、
- 永山:
あのぉ、、、ちょっと恥ずかしい思い出、、、
- もこ:
- そうですか? まぁ、トレイシー・ハイドに憧れたり?
ねえ、、でも、なんか、、あの中でも学校っていう、そういうなんか大きなものだったり、あと、大人と戦う子ども達の様子が描かれていましたもんね。
はい。
では、その「小さな恋のメロディ」から「ティーチ・ユア・チルドレン」を聞きながら、えー、カンノ君とフシミさんとはお別れです。
今日は、ほんとどうもありがとうございました。
- カンノ・フシミ:
- ありがとうございました。
- もこ:
- 帰ってよく頑張って、いい先生になってね!
- カンノ・フシミ:
- はい!
(♪ 映画「小さな恋のメロディ」より「ティーチ・ユア・チルドレン」)
|
トップへ戻る
15−4
勉強の楽しさ 変装 選別の場 学びの場 相矛盾する要素 選択・連帯・責任の教育
高校受験を無くす 中高一貫教育 大学検定試験 大学受験も無くす 学歴
- 【取材テープ】:
- 「学校に行っても、自分を見失うな!」(男子学生の声)
- もこさんのcall
〈ヒルサイド・アヴェニュー夏休みスペシャル 「学校って何だ?パート2」〉
- もこ:
- や、ちょっと気持ちが明るくなったところでね、モモコさん、、、島根県の27歳の女性から
【私は中学の元英語教師です。今、産休中。先生、頑張ってられますねぇ。とてもわかります。みんなに勉強の楽しさ分かって欲しいし、逆に辛さも分かるから注意するのも難しいし。だから私は、よく変装して授業に行きました。】
これなんでしょーかー!電話繋がってるのかしら?
- もこ:
- もしもし?
- モモコ:
- あ、もしもし
- もこ:
- モモコさんですか? はじめましてー
- モモコ:
- はーい、はじめまして
- もこ:
- 何ですか?この「変装して授業に行った」って!
- モモコ:
- あぁ、、(笑)それはですねぇ、あのお、やっぱり退屈なんでぇ、あの、ピンクのカツラをかぶって、、
- もこ:
- うっそぉ、、、ほほほ
- モモコ:
- 赤い、こぅ、、如何にも教育ママのような眼鏡をかけて、、、、
- もこ:
- はぁぁ!
- モモコ:
- 「先生は今日はキャシーで〜す」とか言って
- もこ:
- キャハハ!
- モモコ:
- はは!
- もこ:
- もうキャシー! なりきりキャシー?
- モモコ:
- はーい、「来週はメグだから」とか、いろんな変装をして行きましたねぇ。
- もこ:
- それで、英語教えたと、、、
- モモコ:
- はぁい。
- もこ:
- 生徒達ひいてませんでした?(笑)
- モモコ:
- いや、、あのぉ、逆に先生の今日の格好は?って言うので、集中して、そのテストをするんですよ。
今日の先生の格好はキャシーで、ピンクのかつらを英語にして、とか、、
- もこ:
- はぁぁぁ
- モモコ:
- そうすると、合格点、80点以上だと、来週は川へ遊びに行こうとか、特典を付けてるので。
- もこ:
- へぇぇぇ
- モモコ:
- で、平均点も上がるんですよ。
- もこ:
- や、楽しいわ、先生!
まぁ、、馬の鼻先に人参ぶら下げるようなもんですけど
- モモコ:
- そうですねぇ
- もこ:
- でも、やっぱり動機付けって大事ですもんねぇ?
なんか楽しいことがその後待ってるよって思えばねぇ。
がんばれますもんねぇ。
今日はずっと聞いてて下さいましたぁ?
- モモコ:
- はい。
- もこ:
- どうですか?
ずっと聞いてらっしゃって。
- モモコ:
- いや、、先生が可哀想だなと、、、辛そうだな、、、と
- もこ:
- ふふふ、「嫌い!」なんて言う人も結構居ましたけどね。
これからどういう風になっていけばいいと思いますか?
- モモコ:
- そうですねぇ、、、勉強は、でも、楽しいものなんでぇ、、音楽が「音を楽しむ」って書くように、勉強も、、
- もこ:
- はぁ、、、「勉楽」と書いて、「ガク」は「学ぶ」じゃなく、「楽しい」という字をあてればいいのかしら?
- モモコ:
- そう言う風に私は教えてたんですけどぉ、、
- もこ:
- なるほどねぇ、、、や、でも、なんかすごく、明るい、前向きな、、また、産休が、あのぉ、、、あけたら戻られるのかしら?
- モモコ:
- はい、そうです。ベイビーを連れて、、、
- もこ:
- あぁ、じゃぁまた、そんなユニークな英語教育してって下さいね。
- モモコ:
- ははは、はい。
- もこ:
- どうもありがとうございました。突然すいません。
- モモコ:
- はぁい、ありがとうございました。
- もこ:
- 失礼します。
- もこ:
- いや、いいですねぇ。なーんか、キャシー先生に教わりたいわ。
- 永山:
- ピンクのかつら!
- もこ:
- さぁ、じゃあもう、そろそろね、まとめの時間なんですが。
先生、これからこういう風にしていったらいいじゃないかという一つの提言としてどうでしょうかねぇ?
- 永山:
- んー、まっ、一つは、今の教育問題でやっぱ一番問題なのはぁ、高校受験と大学受験だと思うんですよ。
- もこ:
- はい。
- 永山:
- で、結局、学校っていうのがぁ、あの、選別の場でもあるわけですよね。だから、その選別の場であるっていうことと、学びの場であるっていうことが、あの、ふたつ、なんていうか、相矛盾する要素が学校に集中しているために学校っていうものが非常に難しいものになっているって思います。
だから、まああのぉ、これはですね、社会生産性本部ってところで、選択・連帯・責任の教育っていう答申を最近、まぁ出したんですけれどもね。
あの、これにも書いてあるように、まず、高校受験ってものを無くしちゃおうと。
- もこ:
- 高校受験を無くす!?
- 永山:
- うん、無くす。
- もこ:
- ん!
- 永山:
- ん、、、
- もこ:
- 中高一貫教育ですね。
- 永山:
- えっ、、、、そういう方に持ってった方がいいと思いますね。
- もこ:
- はい。
- 永山:
- で、あと大学受験はぁ、あのお、これは賛否両論あると思うんですけれどもぉ、大学検定試験みたいなものを
- もこ:
- 割と些細に入れるようにする、、
- 永山:
- えぇ、年に数回くらい行って
- もこ:
- あ! 入試一回だけじゃなくてね
- 永山:
- はい
- もこ:
- あぁ、、、基本的にエス・オーさんって方も
【まず大学受験も無くす。
一切の学歴を官庁及び一流企業の採用基準から無くす。】
、、っていう意見もあります。
- 永山:
- その為にはぁ、あのぉ、入るのは優しいけど出るのは難しい大学、高校にすべきだと思います。
- もこ:
- そう言う風にねぇ、もっていけたらいいですねぇ。
さぁ、今日はほんとにねぇ、あのぉ長い時間に渡って永山先生居ていただきました。
どうもありがとうございました。
また、今回だけじゃなくってね、あの、シリーズでやっていきたいと思います。
感想も是非皆さん聞かせて下さい。
- ありがとうございました。
- 永山:
- ありがとうございました。
|
トップへ戻る
15−5
集団生活 集団行動 コピー人間 付和雷同か 和して同せずか 集団教育 整列 行進
社会性 ルール 思いやり 深刻な問題 生きるか死ぬか 絶望しないでいくため
心のよりどころ お互いを通じ合えたり、お互いに助け合えたり
【キーン コーン カーン コーン】
- もこ:
- さぁ、夏休み特別企画と言うことで、特別講義でお送りして参りました。
別に、講義してたわけじゃないんですけどね。(笑)
今日の授業も、そろそろ終わろうとしておりますが、えー、講師の先生、永山先生、そしてね、えーとーっ、なに?
んー、臨時講師(笑)、本郷朋ちゃんもまた戻ってきてくれまして、えっとね、こちら14歳の鳥取のクミコちゃん。
【私にとって学校は好きな人に会いに行くためのもの、な〜んだ。
どうでしょう?】
うっふっふ
- 朋:
- いいことですね。
- 永山:
- すばらしいね、はい。
- もこ:
- 大事ですよねぇ。
- 朋:
- 大事です!
- もこ:
- あとこちらねぇ、松本のエムさんなんですが
【ちょっと聞きたい!
集団生活を身につけるってほんとに必要ですか? 社会に出てから集団行動することなんてありますか?
もこさん、だってあたしだって、一人の会社員として自分で考えて一人で行動しなくちゃいけない場面の方が多いと思います。
会社だって、いつ潰れちゃうかわかんない今日この頃。
一人で逞しく生きていかれない人は生き残れないと思います。
小学校、中学校、高校で、人と同じことしかできないコピー人間をいくら作っても、仕方ないと思います。
今、男の子のなりたい職業ナンバー・ワンは、大工さんだそうです。
それを聞いてホッとしました。
発明家だって作家だって芸術家だって、みんなある意味でオタクですよねぇ。】
はっはっは、、、、、、なるほどね。
まぁこれはいろいろ、集団生活っていうのも、集団、付和雷同か和して同せずか、っていう部分なんですけどね。
- 永山:
- やっぱあのぉ、このあいだ、あのぉ、、担任の子ども達を海浜教室に連れていったんですけどもね。
3日間で、子ども達随分変わりました。
- もこ:
- あ、やっぱり、、
- 永山:
- うん。すごくねぇ、逞しくなったって気がします。で、ここで言われている「集団教育」って、今FAXの方は多分
整列とか行進とかそういうことをイメージしているんだと思うんですけれどもぉ、そういうことに対しては過度に必
要ないとは思いますけれどもお、あのお、ある種、やっぱり集団で社会性を身につけるってことは、すごく大切なん
じゃないかなっていう風に思います。
- もこ:
- 何人か、ま、人が二人以上いる時に、必ず起きてくるそのルールとかね、お互いの思いやりとかっていう部分を学習するってのは大事でしょうねぇ。
そっかぁ、、、、こちら、ゴンタエカさんは
【私は高校中退組です。。。。。。。】
っていう方からも頂いててね、すごく内容も濃いんでね、今、こういう短い時間でご紹介するには勿体ないんで、また、次回、、、そうだなぁ、冬休みになるかなぁ、、、
ねぇ、出来れば秋口くらいとかねぇ、また、あのぉ、、祭日にでも特番として出来たら良いなぁとも思っているんですけどねぇ。
是非今日の放送を聞いての皆さん、感想を是非聞かせて下さい。
そして、次回は「こんな風な論点で取り上げて欲しい」っていうねぇ、そんな意見も待ちたいと思います。
えぇっと、朋ちゃんは今日参加してみてどうでした?
- 朋:
- そうですねぇ、、なんか、自分のことをすごく思い出しましたね。
先生のこと、結構からかってましたからぁ、、、、
- もこ:
- ふふふふふ でも、すごく良かった、あの先生、いい先生だったなぁ、やっぱりっていう、パァーッて、今浮かんできてますよねぇ。
- 朋:
- ありますねぇ、、、浮かんできましたねぇ、、、
- もこ:
- なんかねぇ、特にさっきのフレッシュな二人を見てたら、そうだよーって
- 朋:
- いたいたって
- もこ:
- なんか忘れてた大事なものを思い出させてくれたよね。
- 朋:
- なんか大切なねぇ、、ものをねぇ、、、
- 永山:
- 僕もなんかねぇ、初心に返ったって感じしました、はい。
2学期からはみんな期待していて下さい。
- もこ:
- そうですかぁ、、、カナコちゃんはじめ、是非、5年2組のみんな!
- 朋:
- パワーアップで、、、先生が
- もこ:
- じゃあ、最後に何でも結構です、先生から言葉を申し述べていただければ、、、
- 永山:
- 今日は、あのぉ、FMっていう場に出させていただいて、FMってやっぱりねぇ、あのお、すごく昔のAMの深夜放送みたいな、そういうイメージがありますね。
- もこ:
- をぅ!
そうですか?
ふむ!
- 永山:
- はい。是非先生になる人、或いは先生は、FM聞いて下さい。
- もこ:
- あら? そーですか? 最後、なんでしょう?
- 朋:
- すばらしいですねぇ
- もこ:
- まぁ、、ヒルサイド・アヴェニュー、特に?
- 朋:
- 特にね。
- 永山:
- そうですね。
- もこ:
- 無理矢理いわせてますがネ、、、(笑)
- 朋:
- 先生!
大丈夫ですか?
- 永山:
- はぃ、、
- もこ:
- ねぇ、、、でもほんとに、今日はすごくいろんな提言もしていただきましたけれど、まだまだ実は現実問題としてね、もっともっと深刻な問題、生きるか死ぬかっていうような問題を抱えている家庭も学校も生徒達も勿論居ると思うんですよ。
で、そんなときにもやっぱり、絶望しないでいくためには、どういうところを心のよりどころとしていったらいいでしょうかね?
- 永山:
- 絶望しないため?
- もこ:
- んー、、友達だったり、先生もさっきからある程度の距離を置くとか、えっと、最終的には絶対一緒にはなれないってことも言ってましたけど、でもなんかもっとなんか、お互いを通じ合えたり、お互いに助け合えたり、、、、、っていう部分は、、、甘いですかね? そう言う風に思うのは
- 永山:
- いや、、、やっぱり学校っていうのは、すごく、人それぞれで、大切な場だと思いますね。
で、、沢山の時間を過ごす場ですからぁ、あのぉ、まずは、ま、いろいろな人と話し合うとか、それから、いろいろとトライしてみるとか、、、ということをやれるような環境に、ま、先生方も出来るだけ、僕も含めて、なおしていきたいなっていう風に思っています。
- もこ:
- そうですね。
その言葉を信じてます。
永山先生ありがとうございました。それではまたあした、さようなら。
|
トップへ戻る
13時台へ戻る
14時台へ戻る
もこさんのホームページへ戻る